Ace Attorney Justice For All(逆転裁判II)北米版プレイ日記(33)
前回「Maya's Aunt(マヤの伯母)」である「Morgan Fey(モーガン・フェイ)」に話を聞きました。
今回の「Dr. Turner Grey(外科医ターナー・グレイ)」の依頼による「Channeling(交霊)」は、
今居る、この「Channeling Chamber(交霊の間)」で執り行われるようで、
また、その際に交霊の間へ入れるのは依頼人の「ドクター・グレイ」と、
霊媒を行なう霊媒師「Maya Fey(マヤ・フェイ)」だけであり、
それ以外の如何なる人物も交霊中は入室できないという決まりになっているそうです。
また、交霊中は「交霊の間に鍵が掛けられる」とのことでした。
さて、それでは今回別の場所へ移動してみることにしましょう。
まずはこの「Channeling Chamber」から出て…
一度「Meditation Room(瞑想の間)」へ戻ります。
「Meditation Room」には相変わらず「Dr. Grey」が居ますが、
今は彼に用はないのでスルーします。(笑)
ここでは、以前後回しにした「Winding Way」へ行ってみることにしましょう。
「Winding Way」は、直訳すると「曲がりくねった道(通路)」といった感じになります。
日本版では「渡り廊下」となっていたと思いますが、
北米版では、その「形状」に焦点が当てられていますね。
「June 19
Fey Manor
Winding Way」
「6月19日
フェイの屋敷
曲折路」
Phoenix
「(Wow. This garden is really breath-taking.
Someone put a lot of love into it.)」
フェニックス
「(これは凄いな。目を見張るような素晴らしい庭園だ。
とても丁寧に手入れがなされている。)」
「breath-taking(あっと言わせるような)」=直訳では「息をするような」。
日本語における「息をのむ」に相当する。
「Someone put a lot of love into it.」
=直訳「誰かがこの庭に多大な愛を注いでいる。」
Phoenix
「(What is that over there...?
...Is that an incinerator?)」
フェニックス
「(あそこに見えるのは…?
…焼却炉?)」
Phoenix
「(It looks a little out of place in a garden like this...)」
フェニックス
「(せっかくの綺麗な庭なのに、アレじゃちょっと景観を損ねているような…)」
「out of place(場違いな、(この場に)相応しくない)」
確かにフェニックスの言う通り、
庭を横断するようにして通されているこの「Winding Way」は、
非常に趣のある景観になっていますね。
画面からでは分かりませんが、
おそらく右側のほうにも綺麗な庭園が続いているのでしょう。
しかし、左奥に鎮座する、ある種武骨な「Incinerator(焼却炉)」の存在は、
この庭の中にあって、ちょっと浮いてしまっているように感じられますね。
さて、この「Winding Way」にも、現在は誰も居ないようです。
というわけで、更に奥へ進んで行ってみましょう。
「June 19
Fey Manor
Side Room」
「6月19日
フェイの屋敷
控えの間」
この「Side Room」は、直訳すると「側の部屋」といった感じになります。
おそらく「母屋から離れた ”離れ”、
或いは客人などを通す控え室」といったような意味合いの部屋なのでしょう。
日本版では「控えの間」となっていましたので、
北米版でも意味は全く同じであろうと考え、日本語訳でもそれに倣いました。
Phoenix
「(So this is... the Side Room.
Looks like it's more of a break room.)」
フェニックス
「(ここは…離れ、かな。
休憩なんかをしたりする控え室、といった側面もあるんだろう。)」
Phoenix
「(There is bedding spread out on the floor.
It looks like someone's sleeping in one.)」
フェニックス
「(あれはベッド…なのかな。床に直接二つ敷かれている。
その内の一つで、今は誰かが寝ているみたいだ。)」
Phoenix
「(It shouldn't disturb them...)」
フェニックス
「(わざわざお昼寝の邪魔をする必要もないだろう…)」
フェニックスの言う通り、
「Side Room」には「布団」が二つ敷かれており、
その片方では現在「誰か」が寝ているみたいで、
ご覧の通り掛け布団が少し「膨らんで」いますね。
一応これは「Examine(調べる)」ことが出来ますが、
調べても何も無い上、寝ている人物が「誰なのか」ということも現時点では判りませんので、
ここではフェニックスの思惑に従い「Don't disturb」としておきます。(笑)
ちなみに、この「畳敷きの部屋に直に布団が敷いてある」という光景は、
日本では至って普通によくある情景なわけですが、
欧米では一般的に「床に直接寝具を敷いて寝る」というのは、
「一般的な家屋」内ではほぼ行われません。
ゲーム中でフェニックスは、その事に対して特に深く言及していませんでしたが、
おそらくアメリカ人「Phoenix Wright」にとっては、
かなり新鮮な光景であろうかと思われます。
セリフでも「There is bedding spread out on the floor.(床の上に二つ離して寝具が敷いてある。)」と、
かなりファジーな表現になっており、
「この光景に驚いた」というような印象はありませんでしたが、
さすがにこの「特異過ぎる非日常のオンパレード」である「Kurain Village」において、
フェニックスもいい加減「ちょっとやそっとの事では驚かない」ほど「慣れてしまった」のかもしれません。(笑)
もはやフェニックスにとって、
「床に直接寝具が敷かれていようと、そんなことはどうでもいい、些細な出来事」と感じる程、
ある種「悟りの境地」みたいな感じに達してしまっているのでしょうね。(笑)
さて、「Side Room」には一応「人が居た」みたいですが、
気持ちよくお休みされているところお邪魔してもなんなので、
さっさと退室することにします。
この「Side Room」は「Fey Manor」のどんづまり、
つまり一番「端っこの部屋」ということになりますので、
ここから別の場所へ行くには、また先程の「Winding Way」に戻らなければなりません。
わざわざ一体「何しに来た」というのか…
…これらは一見ただの「無駄行動」のように思えますが(笑)
勿論ちゃんと「意味」があります。
「ゲームの進行上、避けては通れない、絶対に行わなければならない段取り」になりますので、悪しからず。(笑)
???
「Hey! You! Hold on, now!
This gal's got a few questions to ask!」
???
「ちょお!そこ行くアンタ!ちょい待ちぃな!
ウルワシのオトメとお喋りしてかへんか?
こっちもナンボか訊きたいことがあんねん!」
Phoenix
「(Hmm... I'm sure I've heard that southern accent somewhere before...)」
フェニックス
「(うーん…この南部訛り、どこかで聞いた覚えがあるような…)」
???
「Oh, well I'll be!
It's Mr. Phoenix Wright!」
???
「せや、ウチやで!
ほんでアンタはフェニックス・ライト!やんな!」
???
「How ya been!?
Haven't seen you in, what, a year!?」
???
「ケイキはどや!?
エライ久しぶりやないの、どんくらいぶりやろ、一年くらい!?」
Phoenix
「Um... You... are... uh...」
フェニックス
「えーと…あなたは…確か…」
…この大阪弁…もとい「アメリカ南部訛り(southern accent)」の女性は、
前作にも登場したこの人物ですね。
彼女が話す独特の英語は、主にアメリカ合衆国南部で使用されている英語の「方言」に相当します。
「southern accent」の詳細につきましては、
「前作のプレイ日記(200)」の最後のほうに詳しく記載していますので、
詳細を知りたい方はそちらを参照してください。
また当日記では、「southern accent」は「大阪弁」で日本語訳していきたいと思います。
さて、この人物については当然「既に知っている」わけで、
また、当日記のルールでは「寄り道無しの最短距離を突っ走る」を信条としているわけですが、
ここでは敢えて「間違った答え」を言ってみたいと思います。(笑)
理由は単純に「面白そう」だからです。(笑)
それに、ここでちょっと「寄り道」をしても、
一応進行がそれほど「遅れる」というわけでもありませんので。(笑)
Phoenix
「Um, Lotta Hair, was it?」
フェニックス
「えーと、確か…大盛髪の毛さん、でしたっけ?」
???
「L-L-Lotta Who!?
Wait, you best not be making fun of my hair, now!」
???
「お、お、おおもり!?なんやソレ!?
そもそもそんな名前の人間がおるかい!ボケェ!
ウチの髪型イジるんやったら、も少し上手く笑いにせぇや!
ウチがスベったみたいになるやろが!」
「You best not be making fun of my hair.」
=直訳「私の髪型を面白おかしく言うのは、あなたのベストではない。」=南部訛り。
Phoenix
「Ah, no, um, I wasn't "making fun"...
I was "complimenting" you on your fine hair...」
フェニックス
「え、いや、別に”直接触って”はないじゃないですか…
ただ、なんていうか…良い髪型ですね、って”褒めた”というか…」
「compliment(称賛する、褒める、お世辞を言う)」
???
「Hmph, I dare say yer one heartless man, Mr. Wright.」
???
「だーかーらー、そないなこと言うてんとちゃうねんなぁ。わからんか。
ま、ええわ、アンタみたいなカタブツに、笑いについて講釈垂れたウチが悪いんや、
なぁ、ライトのニィちゃん。」
この辺りの一連のセリフは敢えてメチャクチャ意訳しました。(笑)
直訳気味の翻訳でも良かったのですが、
わざわざ日本語訳に「大阪弁」を使っている手前、
どうしても「大阪的なやりとり」に即したものに再構成したくなったのです。(笑)
…ただし、「日本語訳」としてはあまりにもアレですので(笑)
一応直訳気味のセリフのほうも書いておきます。
フェニックス
「あなたの名前は…ロッタ・ヘアーでしたっけ?」
???
「ロ、ロ、ロッタ・なんやて!?
ちょお待ちぃな、アンタ、うちの髪の毛バカにすんなや!コラ!」
フェニックス
「いや、別に”バカにした”わけじゃないですよ…
あなたの髪型は素晴らしいなぁって”称賛した”んですよ…」
???
「ふーん、ほうかえ、んなこと言うなんて、
思ったより随分ココロナイ男なんやなぁ、ミスター・ライト。」
と、こんな感じになるでしょうか。
まあ概ね同じですね。(笑)
どちらが良いかは賛否あるかと思いますが、
個人的に私は前者(意訳)が好きです。(笑)
???
「It was cause of my testimony that yer friend got outta being guilty.
But looks like you already forgot that.」
???
「マッタク、久方ぶりに会うたと思たらエライ大ヤケドや。
言うてもウチの証言のおかげで、アンタのお仲間の有罪判決は取り消されたんやで。
そんなウチに対する恩義も、もうすっかり忘れてしもたみたいやな。薄情な男やの。」
Phoenix
「Hold up...」
フェニックス
「いや、ちょっと待ってくださいよ…」
Phoenix
「You were working with the prosecution at first as one of their witnesses,
and come after us as if we were a piece of sirloin steak...」
フェニックス
「初め、あなたは検察側の証人として出廷してたじゃないですか、
その後も、僕らがサーロイン・ステーキみたいになってからヒョッコリ現れただけでしたし…」
「We were a piece of sirloin steak.」
=直訳「僕らはサーロイン・ステーキの欠片だった。」
上記のセリフ「We were a piece of sirloin steak.」という表現は、
調べた限りではなんのことかサッパリ分かりませんでした。^^;
「Sirloin Steak(サーロイン・ステーキ)」というのは、
主に「牛」などの動物の「背中」から「腰」辺りの部位を焼いたステーキのことですが、
この直接的な意味の他に、何か慣用表現的な「別の意味」があるのだろうと思われます。
ですが、それらしきものが何もヒットせず、
上記日本語訳では仕方なく直訳しました。^^;
推測ですが、おそらく「細切れにされ(a piece of)背中から焼かれる(sirloin steak)」ように、
「自分ではどうしようもなく、ただただ苦境に身を任せた状態」を、
比喩的に表現しているのかもしれません。
ただし、これはあくまでもただの私の「推測」です。^^;
正しいかどうかは全く定かではありません。(笑)
???
「Minor detail.
Stop being so uptight; lettin' little things get in the way.」
???
「そんなん些細な事やんか。
ちっちゃい事をいつまでもグジグジグジグジと、男らしないで。」
「uptight((抑圧のため)酷くイライラして、緊張して)」=または米国用法で「酷く保守的な」。
「get in the way(妨げる、阻む)」
「Stop being so uptight; letting little things get in the way.」
=直訳「小さなことで(文句を言って、会話を)妨げるようにイライラするのはやめろ。」
いや、別に「uptight」にはなってませんけど…^^;
???
「The name's Hart.
Lotta Hart.
Don't you go forgetting it!」
???
「ま、ええわ。ウチの名前はハートや。
ロッタ・ハート。
今度は忘れんときや!」
Phoenix
「Oh yeah!
That's it!」
フェニックス
「ああ、そうそう!
そうでしたね!」
私は知ってましたけどね。(笑)
Lotta
「Now listen here.
I'm here to take some pictures today.
Gonna get myself a real scoop.」
ロッタ
「そんなことより、よう聞きや。
今日ウチはな、写真を撮りにこんなとこまでやって来てん。
正真正銘ホンマもんのスクープ写真をな。」
Phoenix
「Ah, so I guess you're still at it?
Being a photographer, I mean.」
フェニックス
「ああ、それじゃ、やっぱり諦めてなかったんですね?
凄腕のカメラマンになるために頑張る、って。」
「at it(せっせと従事して、継続して行なって)」
これは前作のエンディングでもロッタ自身語っていましたね。(詳細はこちら。)
確かにあれだけの立派な機材を揃えていたのですから、
それらを全て打ち捨ててまで「カメラマンの道」を諦めるというのも、
なんだかちょっともったいないような気がしないでもなかったわけですが、
結局ロッタは「カメラマンの道」を諦めず、現在も絶賛「修行中」ということみたいですね。
まあ何はともあれ「夢に向かって一生懸命頑張る」というのは良い事です。
…ただ、「Paranormal Photographer(超常現象専門のカメラマン)」とかいう、
「アヤシゲなこと」も言っていたような気もしますケド…^^;
Lotta
「You betcha!
The hardest working one out there, I reckon!」
ロッタ
「せやねん!
想像を絶する過酷なトレーニングの毎日を、日々積み重ねとるっちゅうわけや!」
「betcha」=「bet you」の口語表現、或いは南部訛り。
「work out((主にボクシングなどの)トレーニング、練習)」
Lotta
「Didn't I say I was gonna make a name for myself
as a famous "paranormal photographer"!?」
ロッタ
「腕磨いて名のある”超常現象専門カメラマン”になって伸し上がったんねん!
それが今のウチの夢なんや!コレ、アンタには言うてへんかったっけ?」
「make a name(名を成す、名前を売る)」=直訳では「名声を作る」。
「Didn't I say I was gonna make a name for myself as a famous paranormal photographer?」
=直訳「有名な超常現象の写真家として、自身の名を売ろうとしていたと言っていなかったか?」
やっぱり、「ソレ」を目指してるんですね…^^;
これは、おそらく前作最後の「集合写真」を撮った際に、
フェニックスたちを「見守っているミア(の霊)」が写りこんでいたことから、
「自分には超常現象を撮る(心霊写真を撮る)才能があるんだ!」と「思ってしまった」ことが、
不幸にも彼女の「動機」となってしまったのでしょう。(笑)
また「(心霊写真が撮れたから)超常現象専門カメラマンとして有名になってやる!」というようなことも、
「自信満々に」語っていましたが(笑)
でもそれは「フェニックスに対して言っていた」というわけでは「なかった」と思うんですが…^^;
Lotta
「Oh, that's right!」
ロッタ
「おっと!せや!」
Lotta
「This ain't no time to be wastin' time!」
ロッタ
「今はこんなとこで油売っとる場合とちゃう!」
Lotta
「The channeling's about to get started!」
ロッタ
「そろそろ例のチャネリングが始まる頃合いやさかいな!」
いや、そもそも「あんたが」話しかけてきたんだろ!
Phoenix
「Is it that time already!?」
フェニックス
「え!?もうそんな時間ですか!?」
Lotta
「We all should hurry up and get to the Meditation Room.」
ロッタ
「こんなとこでグズグズしとらんと、さっさと瞑想の間へ行かな。」
Lotta
「...What are you waiting around for!?
Come on!」
ロッタ
「…ほれほれ、何をボサッとしとんねん!?
アンタも行くんとちゃうんかえ!?」
Phoenix
「(Lotta Hart, huh?)」
フェニックス
「(ロッタ・ハート…か、うーん…)」
Phoenix
「(I've been judging her harshly because of that case,
but, I guess looking back, we had some good times, too...)」
フェニックス
「(あの事件の時は、随分彼女に引っ掻き回されたりもしたわけだけど、
今になって思い起こせば、ある意味かなりシゲキ的でもあったような気もするなぁ…)」
「harshly(厳しく、無情に)」
「good time」=「A highly pleasurable or exciting experience(非常に愉快な、または刺激的な経験)」
…本当にそうでしょうか?(笑)
前作の「Episode 4」における彼女の言動は、
まさに「Lotta Hart(=Lot of Heart=移り気)」の名の通り、
常に「二転三転」して「事件を大いに引っ掻き回す」という、
非常に「困った」ものばかりだったわけですが…^^;
故にフェニックスも、そのことを、
「I've been judging her harshly because of that case.
(あの事件(前作のエピソード4)の時点では、
彼女(の言動によって起こった諸々について)を僕は厳しく非難していた。)」
と表現していたのでしょうが、
それ以外で、何か「Good Times」と言えるような事が、
果たして本当に「あった」というのでしょうか…?(笑)
…ちなみに、私個人的には、
「Lotta Hart」は訳していて「とても面白い人物」の一人ですので、
個人的には「It's a good time for me that she appears.」なんですけどね。(笑)
さて、何故か現れた「Lotta Hart」に声を掛けられるも、
結局彼女は言いたいことだけ言って颯爽と去って行ってしまいました。(笑)
おそらく「Paranormal Photographer」として、
今回の「Fey's Channeling」を「取材に来た」ということなのでしょうが…
なんだか彼女のせいで、また「一波乱も二波乱も」ありそうな「嫌な予感」がプンプンしますね…^^;
まあそれはともかく、そろそろ「The Channeling」が始まる時刻みたいですので、
次回、我々も「Meditation Room」へ向かってみたいと思います。
…ところで、ロッタが最初に声をかけてきた時に言っていた、
「This gal's got a few questions to ask!」って…
一体「何を訊きたかった(what to ask)」のでしょうか…?(笑)
なんか、全然「それらしい話題」に「全くなっていなかった」ような気がしますケドも…^^;
まあ、なんだかよく分かりませんが(笑)
ともかく次回へ続きます。
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